優秀な人ほど褒められない?褒めない上司の心理と対処法を解説

職場では、周りの士気を高めたり仕事で成果を出せる人を「優秀な人」として評価します。

一般的に、仕事のできる人は優秀な人と言われるわけですが、自分よりも仕事のできない人ばかりが褒められていてモヤモヤした、という経験はありませんか。

ここでは、優秀な人ほど褒められない理由について見ていきたいと思います。

また、褒められないメリットやデメリット、対処法についても触れていますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

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優秀な人ほど褒められない理由

仕事のできる優秀な人は、上司からの信頼も厚く褒められることが多い、というイメージのある人もいるでしょう。

しかし現実には、優秀な人ほどなかなか褒められないことも少なくありません。

なぜ優秀な人ほど褒められないのか、その理由には以下のようなものが考えられます。

できて当たり前だから

優秀な人は仕事ができる人なので、上司や周りの人からもいつの間にか「できて当たり前」だと思われるようになります。

あの人に任せておけば大丈夫、と思われるのはありがたいものの、難しい仕事やめんどくさい仕事もできて当たり前だと思われてしまうため、成果を出しても褒められないのです。

期待値が高すぎる

優秀な人というのは、それまでの仕事ぶりから「だいたいこのくらいはできるだろう」という予想を立てられてしまいます。

自分的には相当努力して成果を出したとしても、簡単そうに達成したと思われてしまうこともあるでしょう。

元々の期待値が優秀な人は高いので、少し頑張ったくらいでは褒められないのです。

いちいち褒めてたらキリがない

あなたが仕事のできる優秀な人だということは、職場の人の大半は知っているのでしょう。

そうなると、先程も触れたようにあなたは仕事ができて当たり前の人なので、上司もいちいち褒めていられないのです。

あなたの仕事ぶりを評価していないわけではないものの、いちいちすべて褒めていたらキリがないと思っているのかもしれません。

伸び代が少ない

仕事を進めるペースは、人それぞれ違います。

そもそもスタートラインが違うので、結果だけで評価するのは難しいと捉えている人もいるのでしょう。

あなたが新人の頃からそれなりに仕事ができるタイプだった場合、新人の頃と比べて伸び代が少ないと判断され、褒められないケースもあるのです。

上司が嫉妬している

そして中には、直属の上司があなたに自分の地位を奪われるのではないかと恐れていることもあります。

あなたの方が仕事ができることを内心では認めているものの、悔しくてたまりません。

自分の方が立場も経歴も上なのに…という上司のプライドから、あなたに嫉妬してしまって褒めることができないのです。



優秀な人が褒められない職場のメリット・デメリット

優秀な人が褒められるかどうかは、その職場によると言わざるを得ません。

本当に会社に貢献している人、頑張っている人が褒められないのはどうなの…と思うかもしれませんが、優秀な人を褒めない会社にはメリットもあるのです。

メリット

贔屓だと思われずに済む

優秀な人を褒めるというのは、決しておかしなことではありません。

しかし、特定の人ばかり褒めていると、周りからはいつしか不平不満が出てくるもの。

当たり前であっても不満が出てくる上、贔屓と言われることもあるのです。

優秀な人を褒めない会社であれば、他の社員からの不満やエコヒイキしているなどと言われることはありません。

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周りのモチベーションが上がる

いつも特定の人だけが褒められていると、周りもそれが当たり前の光景になってしまいます。

たとえばプレゼンなどがあっても、「どうせ○○さん(優秀な人)が勝つだろう」と周りが思ってしまい、優秀な人以外のやる気がなくなってしまうことも。

あえて優秀な人を褒めないことで、その他大勢の社員のモチベーションを上げることができるでしょう。

無駄なやっかみが生じない

そして、優秀な人を褒めることが続くと、その妬みの矛先は優秀な人本人に向くことになります。

「いつもあの人ばかり」「上司に気に入られるために汚い手を使っているのでは」など、根も葉もない噂をされることもあるでしょう。

優秀な人を褒めないのは、そういう無駄なやっかみや僻みを生じさせないというメリットもあるのです。



デメリット

本人のやる気が無くなる

どんなに頑張っても周りから認めてもらえない、褒めてもらえないというのは、本人にとってはとても辛いことでもあります。

もちろん様々な理由があって褒めないのでしょうが、優秀な人自身はどんどんやる気をなくしていくのは目に見えていますよね。

会社にとって重要な存在である優秀な人を、失う結果にもなりかねないのです。

正当に評価されない

優秀な人は仕事のできる人であり、それなりに会社に貢献もしているのでしょう。

そういう人を褒めないと、優秀な人はもちろん優秀な人の働きぶりを知っている他の人も、「この会社はどんなに頑張っても正当な評価をしてもらえないのでは」と思うようになってしまうかもしれません。

これは、会社にとっても相当な痛手となるでしょう。

まとまりがなくなる

優秀な人というのは、本来リーダーになるべき人ともいえます。

リーダーは仕事ができることはもちろんですが、人望が厚いなど仕事以外の部分の素質も重要なもの。

上司から褒められない、つまり上司から認められていない人がリーダーになっても、周りはついていきません。

それゆえ、職場そのもののまとまりがなくなる恐れがあるでしょう。



優秀な人を褒めない上司の心理

仕事のできる優秀な人を褒めるかどうかを決めるのは、上司ですよね。

普段の仕事ぶりを見て、良いところは褒めてダメなところはアドバイスをするのが上司の役目ではありますが、褒めない上司は私情を挟んでいることも少なくありません。

自分より優れていると認めたくない

優秀な人を褒めない上司も、内心では優秀な人の凄さを自覚しています。

それこそ、自分よりも仕事のできる人だと分かっているのでしょう。

ただ、それを認めたくないのです。

優秀な人を直接褒めるということは、その人が自分よりも凄いと認めていることなので、プライドが高くてそれができない(したくない)のでしょうね。

褒めるのは悔しい

自分より優れていると認めたくない心理と似ていますが、上司は自分が頑張ってもできなかった偉業を達成したあなたのことが、悔しくてたまらないのかもしれません。

自分よりも若くして重要なポストについていたり、プロジェクトのメンバーに抜擢されたりしていることが悔しくて、褒めたくないのです。

他の人にも頑張ってもらいたい

そして中には、他の社員のやる気を出させるためにあえて優秀な人を褒めないという上司もいます。

優秀な人はどうしても目立ちますし、仕事もそつなくこなしているもの。

だからこそ、その人を褒めてしまうと他の人がやる気をなくしてしまうことを懸念しているのです。

優秀な人は褒められないくらいでやる気をなくすはずがない、と思っているのかもしれません。



優秀な人が褒められない時の対処法

どんなに会社のために貢献し、仕事で成果を出していても、褒めてもらえないこともあるでしょう。

もちろん、上司に褒めてもらうために仕事をしているわけではありませんが、それでもモヤモヤするのは当然のこと。

そんなときは、以下の方法を試してみてください。

そういうものだと割り切る

優秀な人が褒められないという状況は、意外と多く決して珍しいものではありません。

褒めてほしいと思うのではなく、「そういうものだ」「優秀だから褒められないんだ」と思うようにしてみましょう。

自分ができる人間だから褒められないだけだ、と思うようにすると、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。

誰にもできないことを達成する

優秀であっても上司から褒められないのなら、褒めざるを得ない状況を作ってしまえば良いのです。

現実にはなかなか難しいかもしれませんが、今まで誰も達成できなかった偉業を達成したり、誰も取れなかった取引先との契約を結んだりすれば、上司も周りもあなたを褒めざるを得ませんね。

褒められること以外で承認欲求を満たす

人は誰でも、褒められたいという気持ちを少なからず持っています。

それはやはり、褒められることで他人から認められ、承認欲求が満たされるからでしょう。

しかし、承認欲求を満たす方法は褒められることだけではないはずです。

上司から分かりやすく褒められなくても、あなたの承認欲求を満たす方法はあるはずですよ。

その上司を反面教師にする

あなたが本当に優秀なのであれば、あなたのことを認めている人はその上司以外にいるはずです。

私情によって優秀であるあなたを褒めない上司など、反面教師にしておきましょう。

自分が役職についたとき、同じことを優秀な部下にしないように心に留めておいてください。

あの人は可哀想な人なんだ、と思うようにすると、褒められなくても気にならなくなるはずです。

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転職を視野に入れる

そして、あまりにも状況がひどい、あなた自身がストレスに感じているのであれば、今の仕事を辞めることも検討しましょう。

優秀な人材であるあなたのことを欲しがる企業は、おそらくたくさんあるはずです。

今回のことをきっかけに転職を視野に入れ、自分の力をより発揮できる場所を見つけてみるのも良いかもしれませんね。



まとめ:優秀な人ほど褒められないのは珍しいことではない

優秀な人、仕事のできる人は上司から褒められるというイメージがありますが、実際には優秀な人ほどあまり褒められないもの。

なぜなら、優秀な人というのは限られたひと握りの人だけなので、その他大勢の社員からやっかみを買う恐れがあるからです。

そうならないための対策として、あえて優秀な人は褒められないのでしょう。

褒められなくても自分のことを認めてもらえているのなら、そこまで気にする必要はありませんよ。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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