洞察力が鋭い人の6つの特徴と洞察力の鍛え方とは?

洞察力とは、観察しただけでは見えないものを、直感的に見抜いて判断する能力のことです。

よく比較されるのが観察力です。

観察力は、単純に物事を目で見て、そのまま判断する力のことなので、洞察力との意味の違いは似て非なるものでしょう。

では具体的にはどういった能力で、どうすれば洞察力を身につけることができるのか。

そこで今回は洞察力が鋭い人の特徴と洞察力の鍛え方についてご紹介していきますので、ぜひあなたやあなたの周りの人に当てはまるかどうか確認しながら最後まで御覧ください。



洞察力が鋭い人の特徴

周りの空気を読み、言葉の裏を読むことができる

洞察力のあるの人は、相手が話す言葉にも敏感で、言葉の裏を読むことに優れています。

要するに、「帰れ」と言われても、そのままの意味でとらえるのではなく、その時の雰囲気や相手の表情によって違う意味を考えることができます。

それをそのままの意味で考えると、「帰らなくちゃいけない」と思います。

しかし、「帰れ」といっても帰ってほしくない場合もあります。

人間にはそんな天邪鬼的なところがあるので、発する言葉と思うことが違ってくる場合があります。

洞察力が鋭い人は、そのような場合でも言葉の裏を読むことができ、帰ることはありません。

以上のように、洞察力をつけたい人は、その場の雰囲気などから言葉の裏を読むことが大切です

相手の言葉に対して瞬時に言葉の裏を読み、対応できる人が洞察力が鋭いといえるでしょう。

また、言葉の裏を読むには、その場の雰囲気を読めなくてはいけません。

分かりやすく説明すると、空気を読めることです。

一般的に空気が読めない人は嫌われます。

そして、空気が読める人は気を使うことができるので、好かれる傾向にあります。

そのような、空気を読めるようになることも、洞察力を身につけることに繋がります。

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他人に頼らず、観察力に優れている

なるべく他人に頼らない人も洞察力が鋭い人の特徴になります。

100%頼らないことではないのですが、他人に考えてもらうのではなく、自分でちゃんと考えることのできる人は洞察力に優れています。

洞察力を身につけるには、臨機応変に考えられることができなければいけません。

その考える力が洞察力が鋭くなることに繋がります。

また、ちょっとしたことに気が付く人は洞察力が鋭いといえます。

そのため洞察力が鋭い人は、観察力が優れています。

相手の洋服に小さい糸くずなどが付いていても、洞察力が優れている人はすぐに気が付き取ってあげることができます。

また、彼女が少しだけ髪の毛を切ったり、化粧の仕方を少し変えたりしても、そのことに気が付くことができます。

要するに、洞察力のある人は観察力に優れているので、ちょっとした相手の変化にも気が付き対応することができます。

このようになるには、普通の状態で神経を研ぎ澄ますことができるようになることが必要です。

そのため、洞察力を身につけたい人は、そのような細かい変化や違和感などに気が付く能力を身につける必要があります。

過去の経験や失敗を活かす

洞察力が鋭い人は、過去の失敗などを反省し次に活かすことができます。

そのため、失敗した理由などを分析し、どうすれば良かったのか考えることができます。

そして、ベストな方法を導き出し、次に活かすことができます。

洞察力の鋭い人は、そのように色々と考えることが多いので、場合によっては優柔不断に見えることもあるでしょう。

しかしそれは優柔不断なのではなく、考える能力に優れていることにより優柔不断に見えるのです。

また、洞察力が鋭い人は、初めてやることに対して気軽にやろうとしません。

今までの経験などから、慎重になる部分があります。

そのため、洞察力に優れている人は、計画性があります。

何をするにしても行き当たりばったりではなく、ちゃんと考え行動するようにしています。

そのように、色々なケースなどを考え計画を立てて行動することも、洞察力の鋭い人の特徴になります。

また、洞察力のある人は相手の意見もちゃんと聞こうとします。

そのため、自分の意見を押し付けるようなことはしません。

相手の意見をちゃんと聞いてベストな方法を導き出そうとします。

そのようにすることで、なるべく良くすることに努めようとするのです。



何事も根本を考える

洞察力が鋭い人は、何事も根本を考えることからスタートします。

どうしてしなければならないのか、どうしてこうなったのか、なぜ必要なのかと、何事も「元」「原因」「始まり」を考えるのです。

そこに至る経緯を知るのではなく、元々の根本を知ることで、すべてに意味を感じるようになります。

これは物事の対象となるものが「人物」になっても同様に根本から考えます。

「なぜあの人はこんなことを言うのか」「どうしてあんな行動をするのか」その原因となることを追究する為、その人の心理や本音を探り出すことができるため、洞察力がどんどんと優れていくのです。

例えば「怒りで我を忘れている」という人を見て、「怖い」「近寄れない」と思うのではなく、元を辿って行き「本当は寂しかったのに誰も気づいてあげなかったから怒ってるんだ」という理由に辿りつく。

その人の表面的な感情ではなく、隠れている根本的な思いを追究するから、人の心理を洞察することができるのです。

何事も深く考えて追及する思考を持っている人は、洞察力が高くなり、人の思いや隠された心理に気付くことができるのでしょう。

口下手だったり消極的

言葉で伝えることが上手くできない人、または何をするにも消極的な人は、洞察力が鋭くなっていきます。

思っていることを上手く表現できない人は、次第に自分の思いや言葉を伝えようとするのではなく、人の思いや言葉を察して動くようになるからです。

自分が言えないために、「その人が何を伝えようとしているのか」「何を自分に望んでいるのか」という察知能力が高くなり、期待に応えることや逆に行動しないことで自分の意思を伝えているのです。

例えば「あの人は自分に手伝って欲しいと思っている」と感じた場合、自分ができることなら何も言わずに協力するでしょう。

逆に自分にできないなと思えば、言葉では拒否できないため、「手伝って」と言われる前にその場から立ち去る。

その人の行動を見ているだけで、自分が次に何を求められるのかを察知し、それに対して自分の行動をどうするのか決めているのです。

このように人から自分が何を求められているのかを感じ取って、自分の意思表示を行動で示すようになると、人の動作や態度、様子が気になるようになり、洞察力が鋭くなっていきます。

人に直接言えない人や恥ずかしがり屋、口下手といった消極的な人はこのように洞察力が鋭くなることが多いのです。

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警戒心が強い

洞察力が鋭い人は、同時に警戒心が強いことが多いです。

これから自分に起こる問題を考えたり、自分が不利になってしまうことを警戒し、物事を深く見てしまうことが多いからです。

そのため洞察力が鋭い人は、何でも疑いの目から入り、信用せず、どこか壁を作っているかのような人との付き合いをします。

「この人は信用できる人なのか」「本当は裏で違うことを考えているかも」と警戒することで、自分を守っていることが考えられます。

警戒心が強ければ、相手の細かな行動や発言も気になるようになるでしょう。

「あの時ため息をついていた」「いなくなる瞬間に舌打ちが聞こえた」など、些細なことでも気付くようになり、そこから人の本質を見抜いたり真意を読み取ったりするようになります。

警戒して洞察力が鋭くなることは、騙されることがなくなったり、トラブルに巻き込まれないといったメリットがあるものの、人と深く仲良くなるということや、信頼関係を築くといったことが難しくなるため、交友関係が狭く、浅い付き合いが多くなります。

それによって自分を出すことができる相手がいなくなったり、親友ができなかったりと、孤独を感じるケースもあるでしょう。

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洞察力を鍛える方法

いつもの風景を注意深く観察する

洞察力を鍛えるには、いつもの日常や風景に目を向けて注意深く観察すると効果的です。

まずは、毎日過ごしている家の中を見渡してみましょう。

例えば、テーブルの上に何気なく置いた書類や小物は、いつもそこにあるため雑多に置いてある状態でも片づけることなく気にならないでいたのに、注意して見ることで、なぜそこにずっと置いてあるのか、もっとキレイに整理をして片づけて、それらを置くべき場所へしまった方が良いなどと、どうすればベストな状況になるのかという方法を考えてみるのです。

毎日通っている街並みは、普段は何の意識もせずに見て通り過ぎているでしょう。

しかし、いつもの通り道であっても注意深く観察すれば、日々の小さな変化に気づくことが出来るのです。

例えば、道端の草花や木々など、咲いていなかった花が咲いていたり、葉っぱの色の変化に気づいて季節をいつも以上に感じるでしょう。

今までは意識せずに過ごしていた日常や風景に対して、いつも以上に関心を持って観察をすることで些細な変化にも気づくことになり、それが洞察力を鍛えることになるのです。



行動パターンの順番を変える

毎日何気なくしている身支度など、ワンパターンな行動の順番を変えてみるというのも効果的です。

例えば、帰ってきたら夕飯を食べてゆっくりしてから、寝る前にお風呂に入るという習慣がある人は、その順番を変えてみましょう。

帰宅したらすぐにお風呂に入って、それから夕飯を食べるのです。

毎日のことなのですが、そうすることで新鮮な気持ちになりますし、夕飯をいつも以上にリラックスして食べることが出来るようになったなどと、新しい発見があるでしょう。

毎日の行動パターンを変えることによって、新たな視点で体感できることを知るということが大切なのです。

また、仕事においてルーティンワークにしている業務に対しても同様です。

いつもは決まったパターンでしている作業でも、これはどういう意味があって、どういう社会貢献につながり会社に利益をもたらしているのか、ということを深く掘り下げて意識して仕事をしてみるのです。

そうすることで、とにかくこなすだけだったルーティンワーク対して、自分がそれをする意味や価値を見出すことになります。

また、客観的に行動を観察することで洞察力が鍛えられるのです。

分析する習慣を付ける

もし何かで失敗をしたとしたら、ただ落ち込むだけでなく、なぜその事象が起こってしまったのかと細かく分析してみることで洞察力を鍛えることが出来ます。

原因によって結果がもたらされるという原理原則があります。

失敗してしまったからといってすぐにあきらめるのではなく、そこからどうすれば良い状態へ持って行けるのかということを分析するのです。

さらに、その失敗となった原因を探り、その結果を導いてしまう前にどうすべきだったのか、どうすればベストな結果が編み出せたのか、ということを理論的に深く分析をして考えてみるのです。

最善の結果となるパターンを様々な角度から分析して読み解くようにしてみましょう。

例えば仕事において、自分が手抜きをして楽をする方法を優先してしまって失敗をしたのなら、まずは面倒でも最善の段取りをあれこれと考えてみましょう。

その段取りをパターン化することで、合理的にかつ仕事にも良い結果をもたらすことが出来るのです。

そういった分析をして実行することで成功体験を重ね、習慣化することで洞察力がアップするでしょう。



小説や漫画などを読む

洞察力を鍛える方法の一つに、小説や漫画などを読むというものがあります。

小説や漫画には作者個人の価値観や心理などが散りばめられているだけでなく、キャラクターごとに見ている世界というものが違います。

十人十色という言葉があるように同じ考え方や見方などをする人はいませんから、そうしたいろんな人の考え方や価値観などを知ることで、洞察力はおのずと鍛えられていくのです。

そもそも洞察力というのは、目に見える情報から見えない部分を推測する力のことです。

小説や漫画には多くの謎がある場合が多いですから、謎が明かされる前に推理していくと洞察力はどんどん上がっていくことでしょう。

特に推理小説やミステリー漫画などは洞察力を鍛えるのにうってつけの本と言えます。

とはいえただ読むだけでは大して意味がありません。

考えながら読むことが大切なのです。

また本を読む行為は知識を深める上でも必要なことです。

知識が多くなれば、物事の見方もおのずと変わってくることでしょう。

凝り固まった頭では見えないことが、洞察力を鍛えれば見えてくることもあります。

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視野を広くする

洞察力を鍛えるためには、一つの視点ではなくいろんな視点で物事を考えることです。

一つの視点では見えなかったことが、多方面から考えることで見えてくることもあるのです。

例えば生産者側の立場では店の利益のことしか見えてきませんが、消費者の視点になって考えるとどんな店にすれば商品を買ってくれるのかがおのずと見えてきます。

このように真逆の立場になって考えてみると洞察力は向上します。

ですがこれだけでは二つの視点でしか物事を見ることが出来ません。

もっと多方面から物事を見るための方法の一つに「シックスハット法」というものがあります。

これはエドワード・デ・ボノ氏という人物が考案した水平思考の一種であり、肯定や否定、客観的など六つの立場から考えるアイデア法です。

この方法は会議の場で使われることが多いですが、一人でも十分に行えるので洞察力を鍛えるにはうってつけです。

最初のうちは慣れないことも多いでしょう。

しかし自然とシックスハット法が出来るようになれば、洞察力は非常に優れたものになると言えるのです。

このように視野を広く持つことが、洞察するうえでは大切なことなのです。

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ニュースを見る

洞察力を鍛える方法の一つにニュースを見るというものがあります。

ニュースはテレビでもインターネットでもどちらでも構いません。

毎日のように様々な情報が溢れる現代、すべてのニュースが必ずしも当たっているとは限りません。

ニュースには誤報があったり、必要な情報が抜け落ちていたり、取材不足だったりなどといったものもあります。

そういったものに騙されないためにも洞察力は欠かせません。

何が正しくて何が間違っているのか、ニュースをただ鵜呑みにするだけでなく、自分で考えることが洞察力を鍛えるうえで必要になってきます。

このニュースの本質は何か、報道に対しての意見は正しいのかなどニュースには考えるべき点が非常に多いです。

そうした点をつぶさに観察し考えていけば、洞察力は向上し、嘘の情報に騙されることもなくなっていくでしょう。

さらに見極める力を鍛えれば、いわゆる煽り報道に振り回されることもなくなっていきます。

このようにただニュースを見るだけでなく、その背景やその後などを考えることが洞察力の向上に徐々に繋がっていくというわけなのです。

洞察力を鍛えるには日々の習慣が大切

いかがでしょうか。

洞察力は、一朝一夕で身につくものではありません。

日々の習慣に落とし込まないと、なかなか発達しないでしょう。

しかし、一度洞察力を身につけてしまえば、他の人が気づかないところにあなただけ気づき、物事を有利に運ぶことが可能になります。

目に映っているものをそのまま受け入れるのではなく、疑問を持ち、あなたなりに考えを働かせることが基本中の基本だということを覚えておきましょう。

また、もしあなたの仕事が上手くいっていなかったり、職場での悩みがあるのであれば「仕事ができない人の特徴とその対処法9つ」もあわせて読んでみましょう。

きっと今までの悩みや問題が一瞬で解決できるキッカケをつかむことができるはずですよ。



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